揉捻、そして醗酵をするメインの製茶工程のフロアはベルトコンベアでライン化、自動化されています。個々の機械は従来の機械を使っているものの、高品質化、低コスト化に努力していることが良く判ります。右の写真で回転しているのがローリングマシン(揉捻機)です。茶葉は揉捻することによって茶葉自身が持つ酸化酵素とタンニンが出会って、急激に醗酵(タンニンの酸化重合)が始まり、緑茶のタンニン(カテキン)が、紅茶のタンニン(カテキン)に変わっていきます。スリランカの多くの産地ではセミオーソドックス法によって紅茶を作っていますから、このあとローターバンと呼ばれる揉捻機で揉捻するために細かい茶葉となりますが、この工場では揉捻はこのローリングマシンだけですから、大きな茶葉の紅茶が出来ます。これが醗酵工程です。多くの工場ではタイル張りの醗酵床に茶葉を積み上げて醗酵させるのですが、この紅茶の製茶工場ではベルトコンベア式の発酵機を使っていました。途中に数回、鉄製の羽で撹拌され、均一に醗酵するように工夫されています。このあと乾燥工程で過熱することにより醗酵を止め、ソーティングマシンでサイズ別に分けるのですが、この工場ではその後に、多数のCCDカメラをコンピューターによって制御し、茶葉を1本、1本選別するカラーセパレーター(色彩選別機)を使って茶葉を分けていました。この写真のカラーセパレーターは日本の京都に有る服部製作所さんの製品です。この他にも日本製のカラーセパレーターが2台。韓国製のカラーセパレーターが2台導入され、非常に綺麗に茶葉の選別を行っていました。今回輸入したスデュエリポタヘナ茶園の紅茶も、このガルパディティーナ ティーファクトリーに持ち込まれて製茶された紅茶です。