「もう少しベルガモットの香りが欲しい」というお客様がいらっしゃいますので、共用できる範囲で香料の量を 0.5%→0.7% と増やさせていただきました。
他の市販のアールグレーは、2%程度のベルガモット香料が使われています。
2%の香料の場合、非常に強くベルガモットの香りがするのですが、ベルガモットにかき消され、紅茶の香りや味がしなくなってしまいます。
そのため、数種類のアールグレーを試作し、許容できる範囲として0.7%の香料に落ち着きました。
「非常にやさしい香りのアールグレーです。」「この香りじゃ満足できない。」という方も、きっとたくさんいらっしゃると思います。
アールグレーは、紅茶の茶葉にベルガモットの香料で香りを付けたフレーバーティーです。
その歴史は古く、1830年にイギリス首相となったグレー伯爵(アール)2世が好んだ紅茶が元になって出来上がった紅茶です。
グレー伯爵が中国に送った使節団が、たまたま人を助けることになり、その御礼として中国から送られた紅茶をグレー伯爵が気に入って、その紅茶を再現したのがこの紅茶の始まりだそうです。
その当時、そんな強い香料が有ったのでしょうか?
とも思うのですが、それよりなにより、香料を多くすると、香料のいやな味しかしない紅茶になってしまうのです。それでは紅茶がもったいないのではないでしょうか。少なくとも、私はそんなアールグレーに我慢が出来ませんでした。
だからリンアンでは、ギリギリのギリギリまで香料を押さえ、紅茶の美味しさを優先させたアールグレーを作りました。
アールグレーは、通常2%くらいの香料を使うのですが、このアールグレーは香料を0.7%しか使っていません。たからこのアールグレーは、紅茶本来の味がして美味しいのです。
香りの紅茶なのですが、香りよりも、「美味しさ」を優先させた、「美味しい紅茶を飲みたい方のアールグレー」がこのアールグレーです。
リーフの他にティーバッグも準備しました。
美味しさそのまま、紙臭さが出ないポリエステルメッシュ、茶葉が良く広がる三角テトラのティーバッグです。
この素材は、とうもろこしから作られた自然に帰る地球に優しい素材(生分解性プラスティック)です。
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