今年のクオリティーシーズンのヌワラエリアはペドロ茶園を輸入しました。
昨年のラバーズリープ茶園と比べると、若干軽いですが、フルーティーさが増している感じです。
と言っても、このペドロ茶園もラバーズリープ茶園も、同じペドロ茶園で製茶されている紅茶で、その差は僅かしか有りません。
ヌワラエリアはスリランカで最も標高の高い紅茶の産地です。標高が高いため、主に寒さに強い中国種の茶樹が植えられています。
中国種の茶樹はアッサム種に比べタンニンの量が少ないため、緑茶に近い発酵度の浅い紅茶が出来ます。
と言われているのですが、実はその特徴をはっきりと出すために発酵時間が非常に短くして製茶をしています。
ということも有って発酵度の浅い紅茶になってるのですが、それが緑茶に近い旨味を出すことになり、どちらかと言えば日本人好みの紅茶になっています。
日本でも効率化のテーマの元、大きな会社が統合され経営の効率化がはかられていますが、スリランカの茶園も同じで、統合されて大きくなった茶園がいくつもあります。
このラバーズリープ茶園もそうした茶園のひとつで、ペドロ茶園、ラバーズリープ茶園、マハガストッテ茶園とオリファント茶園が統合され、茶園名は、「Pedro Tea Estate」、製茶工場も「Pedro Tea Factory」ですが、そこには 「Lovers Leap Tea Boutique」が有り、大きく「Lovers Leap」の名前を売り出しています。
有名でエンドユーザーの多い茶園名は、その茶園の名前で販売している紅茶会社にとってはその名前が無くなってもらっては困ります。
そして茶園を経営する会社としても有名な茶園の名前はブランドとしての利用価値があります。
そこでこのペドロ茶園では、ガーデンマーク(ブランドのようなもの)として、今でもこの4つの茶園名を使っているのです。
2010年、ペドロ茶園を訪問し、マハガストッテの茶園宿舎(ディレクターズバンガロー)に泊めていただいてペドロティーファクトリーを訪問してきましたので、その写真をご紹介いたします。