数ヶ月の間、毎日毎日、ずっとシフォンケーキの試作だけを繰り返しました。 出来ないのではないのです。出来ているんです。充分おいしいシフォンlケーキが出来ているんです。でもケーキ部長は納得しないんですね。 「違う。私の作りたいシフォンはこんなもんじゃない。」「もっと滑らかなシフォンケーキが出来るはずだ。」「もっと確実にふわふわのシフォンが出来るはず。」「もっとしっとりしたシフォンでなきゃ私は嫌。」「とろけるような美味しさが私の理想」 少しずつ条件を変えて作り直します。 「いや、違う。もっとしっとりしなければ」「出来た。でも何故?」「なにが良かったの?」「どうしてうまくいったの?」「何故?」「じゃぁこうしたら?」「やっぱり駄目だ。では何故?」 使う小麦粉も、試して試して、比べて、比べて、岩手県から国産の小麦粉を取り寄せました。そのままなめても「あ~っ!豊かな実りの味がする」と心から美味しいと思える小麦粉です。 養鶏場まで足を運んで、卵を生んでくれるにわとり達を見にいってきました。 ひなを分けていただいて来て、自分たちでも育てました。 そんなことをしながら、毎日毎日、1日に2~3回、数ヶ月の試作を繰り返したのです。 そこで出来た大量の試作シフォンケーキはどうしたか? もう、いくら何でも、ご近所にも配れません。 愛しいにわとり達でさえも、食べ飽きて見向きもしません。 試作シフォンケーキは、庭の畑に埋められる運命に。 ちょうど駐車場の南から、2~4台目あたりです。 ですから、駐車場のアスファルトを剥がすと、大量のシフォンケーキが出土するはずです。^^; |